積読バベルのふもとから

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日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

【感想】『おおかみこどもの雨と雪』を見てボロボロ泣いた!

『おおかみこどもの雨と雪』を見てきました〜


と言っても
先週も見たから、二回目だがな!!


感想としましては
本当にボロボロ泣いてしまって
男が何をこんなに泣いておるんだ?
というくらい感動しました!!

元々、家族モノが琴線に触れる人間ではあるのですが
なんだかもう耐えられなくて、些細なシーンで涙が出てきてしまうのだから
「なんだこいつ……?」と周囲の人に思われていないか不安です
しかも、両隣カップルだったしね!!
当然のごとく俺は1人だしね!!


ちょっと実生活で疲れが溜まっている時期で
あまり余裕が無かったのが、逆に良かったのか
凄い純粋な気持ちで、空っぽの状態で映画を見れました

映像的にも細田守特有の影なしの映像とか
雨(天候の)の描写とか、雪原などの大自然の描写など
「おお……綺麗だなぁ」と思わせられるシーンが沢山あって満足です
雪原を走り回るシーンは音楽と合わさって
屈指の名シーンだと思います。晴れ晴れとした気持ちになりました。



まだ見ていなくて
これから見ようと思っている人は
あまり深く考えすぎず、本当に純粋な気持で2時間を楽しむことをオススメします!!




※以下、ネタバレの嵐



さっそく公式ファンブックを買ってきて
思い返しているんですが、本当にいい映画だったなぁ……


母親の強さ、子供が巣立っていくこと、それぞれの選択
大自然の雄大さ、過酷さ
周りの人間の温かさだったり、沢山のメッセージが込められていました

序盤のモノローグ的な「彼」との日常風景から一転して
1人での育児と花にとって一番過酷な時期を描いて
逃げるように田舎に移り住み、そこから周囲の人に支えられえて
子供の巣立ちを見守る

『花』という少女が、女性になり母親になるまでの半生を
たった2時間で見ることができる、凄い凝縮された物語でした

自分は男で、家庭も持っていない身なので
花という母親像に関しては、リアリティという面で深くは追求できませんが
細田守監督が描く『理想の母親像』が『花』という女性であるのは伝わって来ましたね

逆境にもめげずに子供を守り
おおらかに全てを受け入れる女性

そういった部分に『嘘臭さ』を感じる、とか
リアリティが足りない、子育てはもっと大変!!

という感想もちらほらと見えますが
『おおかみこどもの雨と雪』という物語に対しては
そういう批評は的外れなんじゃないかなぁ……と個人的には思います


この物語は本当にプリミティブな『前向きさ』こそが大切なのでは?
母親という強さ、子供が自ら道を切り開いていくこと
それぞれが前向きに進んでいくことこそが素晴らしいのだと思います

これで子育ての苦悩や虐待やら周囲からの差別なんかを
ごちゃごちゃと描いていたら
『前向きさ』という素晴らしい部分を2時間では描ききれなかったのでは?


それと『花という母親こそがファンタジーなんだよ!』という意見も見受けられますが
そんなにファンタジーかな? と思います

そりゃ、花は精神的に強い部分はありますが
時には涙を流すし、疲弊する姿も描かれています
雨が狼として生きていき、自分の元から離れていく焦燥感や無力感の描写もありますし
かなり人間らしいキャラクターに思えてなりません


唯一あるとすれば
家を1人で修繕したところくらいですかね
まあ、あそこをお金かけて業者に頼んだり
初めからそこそこ住める家だったりしたら
それはそれで違うような気もします

2時間という尺的にも、あれはあれでよかったと思います
あそこをパパっと済ましたからこそ
農作業の部分での周辺住民との交流に厚みが生まれたのだと思います


それと『雪に比べて、雨の描写が薄すぎる!』という声もありますが
雨に関してはラストシーンで
苦悩の表情を浮かべながら花を見つめるシーンに全てが詰まっていたように思います
あそこは花の台詞も相まって、全俺が泣いた。


人それぞれに感想や引っかかる部分もあるでしょうが
自分としては、深く考えずに見れたのが大きいのかな?


雪と草平のシーンでボロボロ泣き
花の「まだあなたに何もしてあげてない……」という台詞で泣き
雨の遠吠えと花の笑顔でボロボロ泣き
エンディング曲でボロボロ泣き……


泣きつかれたよパトラッシュ……
早くBDが欲しい!!


とりあえずは公式ファンブックを眺めて我慢我慢
この公式ファンブックもインタビューやらラフ画やら解説やら
色々と詰まっていて、凄い良いデキのファンブックだと思いますよ!!
映画を見て気に入った人は、すぐにでも買いに行くべき!!



おわり


おおかみこどもの雨と雪 オフィシャルブック 花のように

おおかみこどもの雨と雪 オフィシャルブック 花のように

  • 作者: 「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/07/23
  • メディア: 単行本
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