積読バベルのふもとから

積読バベルのふもとから

日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

こんなヒロインはヒドイン。頼むから勘弁して欲しいヒロインの要素

注:若干ディスりぎみな記事です。嫌な人は見ないでね!




ライトノベルでもなんでも
非常に重要なキャラクターといえば、各作品のヒロイン(orサブヒロイン)たち
とにかくヒロインの魅力がなければ、その作品の6割の魅力がなくなったといっても過言ではない!!
今回は、魅力のないヒロイン
通称ヒドインの要素を
個人的にいくつか挙げてた。
おそらく「おいおい、それは魅力だろ? わかってねぇな……」という要素もあると思いますがご容赦を


それではまずは俺が結構苦手とする
さらに、かなりの数のヒロインがこのカテゴリーに入ってしまう要素

1、『理不尽に暴力を振るう』

某クンカクンカスーハースーハーや東京大学に合格しまくる寮に住む、なる何とかさんとかが筆頭
これはマジで勘弁して欲しい
確かに線引きが難しい要素だとは思う
例えば主人公が風呂場に間違って入ってしまい、ぶん殴られるのはセーフだ
それは主人公が悪いからだ

だが、主人公が着替えているのをヒロインが誤って覗いてしまって
それでぶん殴られるのは容赦できねぇ……っ
おいおい、なんで殴るの? 照れ隠しで殴られるこっちの身にもなれといいたい(俺が殴られているわけではないが
しかも、殴ったことに対して謝りもせず、ただただ「アンタのせいよ!」とか言われた日にはたまったもんじゃない
ツンデレの意味を履き違えるのだけは勘弁してもらいたい
ツンデレは免罪符ではありません!



2、『倫理観がめちゃくちゃ、大量虐殺をしても平然としている』

物語の終わり付近で突如として発生する落とし穴
ヒロインはその立ち位置から、極稀に多くの人間を生かすか殺すかの天秤を手に入れてしまうことがある
そして、彼女の手で多くの人間を虐殺してしまうという結果を残す時がある

だが、ここまでではまだヒドインではない
むしろ、この過ちを背負って生きる生き様は格好良くすらある

しかし、この虐殺のあとに、ふっつーに被害者面するか
主人公とイチャラブされた日にはたまったもんじゃない
お前の倫理観はどうなっているのかと言いたくなる、勘弁して欲しい



3、『上っ面な正論しか言わない』

偽善者系ヒロインの初期状態によくあるパターン

ファンタジーモノやバトルモノによくいるタイプ

その多くがヒーラーであることが多い(適当

とにかく正論しか言わない
主人公の行動には逐一正論で反発してきてウザいこと横一列に列ぶ女子の如し



4、『極度の恋愛脳』
某宇宙戦艦に乗ってる某ミスマルなんちゃらが筆頭党首
とにかく主人公ラブすぎて盲目的でヤバイ
主人公が他の女の子と話すだけで、マジギレ
独占欲と自己中心的な存在であり、主人公がイライラするパターンも発生する



5、『メインヒロインに付きまとうレズのサブヒロインが主人公に「お姉さまに近づくのはおやめなさい!」』

悪いが、お前に指図される理由はない。

外側からしゃしゃり出てくる他人様ほど迷惑なものはないのである
それがたとえサブヒロインであろうとも、迷惑なだけである
まあ、どうせこういうタイプは主人公にベタ惚れして三角関係へと発展するのが関の山である


6、『わけわからんうちに、いつの間にかクズ主人公に惚れている』
特殊パターンの一例
ヒロインの前に、主人公があまりにもクズすぎて
そいつに惚れたヒロインさえも魅力が損なわれる状態
某なんちゃらクラウンの歌姫あたりが最近では筆頭



他にも、他の男になびいたり、味方を裏切ったり、主人公を嫉妬のあまり殺したり
なかなか質の悪いヒドイン達は数多くいる

ただ、1つだけ言いたいのは、この記事はディスり記事というだけではないとということ
今回上げた要素は上手く調理すれば超魅力的なヒロインへと昇華する可能性を秘めているからだ

基本的にキャラクターの魅力はギャップであり
底辺から頂点への跳ね上がりが綺麗に決まることがベストなのだと思う
その最底辺の状態が、ヒドインの状態のこと
その跳ね上がりにきっちりと理由付けをできないと超展開となる

ただ、ヒドイン状態のまま完結にたどり着く場合も多く
そういう場合は本当にどうしようもない


個人的には3、『上っ面な正論しか言わない』は
その正論をぶっ壊されて、ドン底に落ちたヒロインが再び蘇る
さらには絶望した主人公をその正論で救ってしまう、という流れが生まれやすいので結構好きではある(プラネテスの田名部とか

まあ、そこにいたるまでウザいのは確かなんだけど


ヒロインはブヒるためには必須な要素
不快なヒロインでも我慢するから
できるだけ、最終的には魅力的にしてもらいですね

おわり

『ボンクラーズ・ドントクライ』読了、なんか胃がムズムズする

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ガガガ文庫のボンクラーズドントクライを読み終わりました。
ひとことで言うと

こういう青春もあるよね!!

という感じでしょうか。
明らかに最近はやりの青春ラノベとは違う作りになっていました。
特撮好きな男二人でダラダラヒーローごっことかしていた映画研究会に
一人の女生徒が参加するところから話は始まります。
まあ、男二人、女一人の状態なら例に漏れず三角関係になるかなぁ……と思っていたら

予想外の状態になった!

このボンクラの恐ろしいところは主人公が徹底して『カメラマン』であることだ。
主人公であるは友人のカントクと紅一点の桐香と一緒に映画を作ることになる。
そして、下手くそながらカメラマンを担当することに
そして、他の二人は主演男優と女優。
いがいみあいながらも徐々に近づく二人を見ている主人公、そして自分も徐々に恋心に気づいていく……
切ねぇ……というか、胃がいてぇ……

二人共自分の中では大切な存在になっていく
でも、二人をくっ付ける様な行動を取れば、自分が苦しむことになる
かと言って、二人を近づけないように行動するときも苦しむことになる

その狭間で揺れる部分は本当に読むのが苦しかった
普通は青春ラノベって自分とヒロインがくっ付くまでのプラスな青春なんだけど
今作はどちらかというと苦味を伴うマイナス気味な青春
ただ、完全にマイナスなんじゃなくて、物語の後味も悪くない

同作者の青春ラノベ『ほうかごのロケッティア』とはまた違った
新しい青春の形を示したと思う。

このオビは本当に秀逸だなぁ……
ガガガ文庫は一歩外れたラノベを出しやがる!

まったく、ガガガ文庫は最高だぜっ!



個人的にはこの物語の続きを読みたい
ぜひ読みたい……
けど、無粋なのかなぁ……


おわり

ラノオンの『アメリカでのラノベ翻訳事情』はぜひ読むべき

ライトノベル研究会さんの記事を載せているようで

ライトノベル翻訳事情アメリカ編(1)
ライトノベル翻訳事情アメリカ編(2)
ライトノベル翻訳事情アメリカ編(3)


非常に面白い記事でした。
ライトノベル研究会さんの記事もどれも面白い!
やはりラノベの翻訳本はまだまだ下火も下火
というよりも、多くの日本の書籍が海外で普及する下地がまったくできていない感じですかね

ライトノベルの肝であるイラストも
海外にあったように変更されているの多いみたいです
フルメタとかかなり格好いい感じだけど
アメリカのイラスト文化と日本のイラスト文化じゃ全然感じ方が違うのだろうか
あっちはアメコミとかの実写寄りのイラストが主流なイメージ
日本人だけが異常な性癖を有している可能性もありますが……


個人的にはハリウッド映画化も決定している
『All You Need Is Kill』

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に期待したいですね


ライトノベルはどちからというとファンタジー要素が強いので
その文化圏独自の要素を極力減らせて

物によってはハリーポッターみたいに海外で流行る可能性もあると思うですよね

まずは出版社が海外展開の下地を作ることが先決かな……
電子書籍次第では、もうすこしハードルはさがるかもしれない


おわり