積読バベルのふもとから

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日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

このライトノベルが売れて欲しい!―森橋ビンゴ『東雲侑子』シリーズ―

今回の
このライトノベルが売れて欲しい!
という記事の目的を端的に言うと
俺が続きを読みたいし、メディアミックス展開も見たいから
たくさん売れて欲しいんだよーーーーん!! 
という願望から生まれたものです


第一回は森橋ビンゴ先生の『東雲侑子』シリーズ

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)  東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる (ファミ通文庫)


ラノベニュースオンラインさんのオリジナルインタビュー企画
『ラノベの素』にて
東雲侑子シリーズが絶賛発売中の森橋ビンゴ先生がインタビューを受けていまして
オリジナルインタビュー「ラノベの素」。森橋ビンゴ先生『東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる』


自分は森橋先生の作品を始めて触れたのが
『東雲侑子シリーズ』からで
まだ出版されている作品全部は読めてはいないのですが(ナナヲチートイツと三月、七日。は読んだ)
このインタビューを読んで、本当に頑張ってほしい!

いや、売れて欲しい!!! 

と思った次第です

>――『ナナヲチートイツ』などの変わった作品を書くことが続いていた中で
『東雲侑子』シリーズのようなシンプルなラブストーリーをかくきっかけとは。

本当に正直なところをぶっちゃけてしまうと、もう後がなかったんです。
次の本が売れなかった場合、おそらくボクの本は
二度とエンターブレインさんから出しては頂けないだろう、と。

売上ってやっぱり重要なんだな、と改めて感じた
どんなに面白くても、それが売れなければ、続くことすらない
どんどん新人作家が誕生しているだけあって
ラノベ界隈の競争も相当激化しているし、生き残っていくのって相当大変なんだろうな……

ということで、自分を一気にファンの道に引きずり込んだ
東雲侑子シリーズの魅力を紹介していけたらな、と思いますよ!!


簡単にあらすじを紹介すると
優秀な兄に劣等感を持ち、少しひねくれた主人公が
同級生の寡黙なヒロインが小説家として細々と活動していることを知り、徐々にその心を近づけていく

といった、王道ラブストーリーです

自分は始め、完全に表紙買いだったんですよね

この表紙、色合いも文字の配置もキャラもスッゴイ惹きつけられて
「あうあうあー」という感じでレジに運んで行ってました

そして、一巻である
『東雲侑子は短編小説をあいしている』を読んでみたわけですが……
正直に言うと最初のうちは
「ううん……なんだか煮え切らない感じだぞ……」
って感じでした

とにかく、主人公もヒロインも煮え切らない、近づかない
イライラする……モヤモヤする……といった気持ちで中盤くらいまで読んでいたんですよ
「ああ、ちょっと表紙買いミスったかー」
みたいな気持ちだったんですよね

ただ読み進めるうちに
「ああ……こういうモヤモヤ感とか煮え切らない気持ちを楽しむライトノベルなんだ……ああ、ああ!!」
と気づいた時、東雲侑子のことを好きになっていた


そして、二巻である
『東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる』
を読んで、俺は死んだ

初恋の、なんたる、素晴らしさか!!

ヒロインである東雲侑子は、もうスッゴイ自分の気持ちを表に出さないんですよ
クールで寡黙で臆病で、お前は何を考えているのかわからん
という感じで、主人公も戸惑ってしまうわけです
さらに主人公もヘタレ気味なので、距離感が全然縮まらない!!
ああ、モヤッとモヤッとって感じです

だけど、そのモヤモヤをニヤニヤに変える方法として
この東雲侑子シリーズには共通して
ヒロインである東雲侑子の『小説パート』が章の合間合間に入るんですよ
東雲侑子は駆け出しの小説家なので、もちろん小説を書いているわけですが
その小説に主人公への気持ちが組み込まれているんですよ!

これがね、もうたまらん……っ

とにかく、読者としてメタ視点で読めるので
二人の気持ちが近づいているのに、それがわかるのに
なんでこいつらはこんなに煮え切らないんだよぉっ!! というニヤニヤが止まらない


決して、新しい面白さではないんです
激しい物語でも、怒涛の展開があるわけでもない
戦いもないし、人も死なないし、魔法も剣もなにもない
ただ、人と人との関係を紡いでいくだけでこんなにも楽しいとは……
穏やかに少しずつ近づいていく恋物語を
読み続けていきたいと素直に思った!!


昨今のライトノベル界隈では間違いなく売れ線ではない
でも、たくさん売れて欲しい
なかなかイイ感じで売上を出しているっぽいですが
もっと売れて、もっと続いて欲しんだよーーー!!!
資本主義は厳しいんだよーー!!


ヒロインのデレ
成長していく主人公にも期待できるシリーズだと思う!!


ということで、ぜひ買って読んでみて欲しい
それで気に入れば、一緒に布教活動をしていこう!!


おわり