積読バベルのふもとから

積読バベルのふもとから

日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

ライトノベルの『完全版商法』を早急に進めるべき!―後半戦―

ライトノベルの『完全版商法』を早急に進めるべき!―前半戦―

からの続きの記事になります
まだ前半読んでねぇという方は、先にそちらを読んでみてもいいよ!
面倒くせぇ! って人は、後半から読んでも大丈夫だから安心して!

前半にて
・完結したラノベは、改めて買いづらい
という問題点を指摘し、それを完全版が解決できるのでは?
ということを言いました

続いて、なぜ完全版を押すのか? という
2つめの理由になります
それは

・メディアミックスの新たな起点となりえる!

という理由です
メディアミックスは基本的に完結した作品がなされることが少ない
特にライトノベルは原作が継続している作品がほとんどでしょう


そもそも、メディアミックスは
拡散性、新規購買者の獲得という側面もあるので
完結――つまり、閉じた作品に対して行うことが少ない(といえるのかな?
少なくとも、ライトノベル界隈ではそうでしょう
スレイヤーズとかはかなり異例

アニメの場合ならば
アニメのパブリッシャー側の考えなのか
ラノベを売りたい出版側の考えなのか
その点は少しわかりかねますが……
完結作品をメディアミックスの起点にするうえで
完全版という形が非常に有益に働くと思うのです

完結してしまった作品でも
再度メディアミックスの陽の目を浴びる!! 
いと素晴らしきことかな!!


メディアミックスの中心であるアニメ化に関しては
今旬のライトノベルに目をつけた
アニメ制作会社(製作もなども含む)側からの打診によって成り立つことが多いわけですが

完結作品をアニメ化するメリットとしては、すでに完結しているため
中途半端なオリジナル脚本を入れる必要がない
という点があります

デメリットとしては、すでに完結しているため
原作自体の勢いがないということでしょう
そこで完全版を出版することで
原作自体の勢い(書店で取り扱われる、消費者の視界に入る)
という部分は満たせるのではないかと

アニメ制作期間は長期スパンなので
一概に『有効だ』と言えないかもしれませんが
漫画化レベルであれば
『完全版原作+コミック』というメディアミックスはかなりいいのでは?


さらに完全版で出す作品は基本的には知名度の高い、名作レベルのモノを想定しているので面白さは約束されています

ただし、この点でも問題もあります
『完結した名作の数が少ない』
『過去の名作はたいていアニメ化、メディアミックスされている』

という部分でしょうか?

1つめは完結した作品で面白いのは沢山あると思います
名作の範疇を決めるのが難しいのですが……

2つめに関しては、一度メディアミックスしている作品でも
再度メディアミックスしてもいいと思います
個人的には再アニメ化とか超希望しているので!!

『イリヤの空、UFOの夏』の上下巻完全版出して
再アニメ化すればいいんじゃないかなぁ!!!!

結局、長々と書いておいて、これが言いたいがための今回の記事 
だがそれがいい!!



とまあ、そんな感じで
完結してしまった作品が、再度メディアミックスの対象となり得る
という点で、完全版は有効に働くのではないかな、と考えています

今回の記事をまとめますと
・新規読者が完結したラノベを読む機会を作る
・完結した作品のメディアミックスの機会を作る

この2つの観点から、完全版という形が上手いこと働くのではないか、ということです

過去作までメディアミックスのパイ争いをしていたら
今発売している作品がヤバイ、という可能性はありますがね……そこは知らん!

まあ過去作を読む機会を作れる
という点に関しては、非常に意味のあることかと思います

最近だと
『魔術士オーフェン』や『宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』などがそれに当たるのかな?
自分も過去の名作を読めていない事が多いので
完全版(新装版)という形でまとめて読めると、だいぶ助かりますね

まあ実際に新規でどれくらい買うかは知らんがな!!!


もし本腰を上げてやるのであれば
電子書籍がコスト、リスクの観点からベストなのかも?
新規イラストを加えれば
電子書籍のみの特典、みたいに取り上げられるしね!



おわり