積読バベルのふもとから

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日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

『サクラダリセット 最終巻』読了 ―素晴らしきサクラダの世界―

新生活(SHA☆CHI☆KU)生活が始まってしまいまして
ブログ更新頻度が下がりそう!!でも、コツコツと進めていくぞっ!
という決意を新たにした……俺は社会の流れには負けない!!

ということで
『サクラダリセット 7巻』レビューになります


ついに最終巻になったサクラダリセット
『リセット』――三日間だけ世界を巻き戻す能力を中心とした物語も完結
本当に素晴らしい物語だった……
正直、一巻当初はこれほどまでに好きなシリーズになるとは思わなかった……

咲良田から能力がなくなり、ケイがどのように解決していくのか、という形で引いてきた六巻
そこからの最終巻、素晴らしかったよ……

感無量というか……なんというか
淡い空気感、穏やかな物語、パズルのように組み合わさるような能力も素晴らしい
これほどまでに綺麗に組み重なっているストーリーラノベを初めから終わりまで読めたことを嬉しく思う

また、全てを投げ捨てた自己犠牲、傲慢さ、依存、そこからの成長……
もうすべてのキャラクターが成長し、お互いに前に進んでいく様を見ていくのが本当に面白かった

当初は「なんか、無味無臭なキャラクター」が多いなぁ……
なんて思っていたのだが、そんなのがもう遥か遠くだわ……
相麻も、ケイも、春埼も……誰も彼もが人間味に溢れたキャラクター達だった

ケイが選んだ傲慢さと、それを貫き通す姿勢も格好いいし
相麻が選んだ悲しい方法と、そこからの小さな幸せ
春埼がケイと同等の立場として、共に寄り添っていく様
ケイと敵対することになる、浦地の信念

全員が信念を持ち、自らの望む道を選び取ろうとする姿勢
誰も彼もが一本芯の通った姿が格好良すぎる

しかし、穏やかに進み続けて哀愁と温かさが混ざり合ったライトノベルだったなぁ

また、文章を彩るイラストとのコンビネーション
デザインとのコラボレーション

バランスが凄いとれた丁寧なライトノベルだった
無理のない物語の長さ、過不足なく書ききられた物語だった……よかった……

この口絵で泣いた
素晴らしすぎるよ……春埼の笑顔、相麻の笑顔……うう



「春埼、リセットだ」


この言葉の格好良さ、震えが走るね
素晴らしいライトノベルでした



おわり



サクラダリセット7  BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)

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