『シュヴァルツェスマーケン 2 無垢なる願いの果てに』感想 単体でも十分に楽しめるマブラヴワールド
ちょっと積んでしまっていたんですが
積読を切り崩していかないとヤバイ感じになっていたのでガッツリ読みましたよ!
『シュヴァルツェスマーケン』とはなんぞやというと
PCゲームとしてリリースされている
『マブラヴ オルタネイティヴ』
- 出版社/メーカー: アージュ
- 発売日: 2006/09/22
- メディア: DVD-ROM
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内容的には『BETA』と呼ばれる地球外生命体と人類との戦争を描いた作品で
戦術機と呼ばれるロボットを主戦力とした戦争モノですね
地球外生命体の登場は第二次世界大戦頃からなので、現実の歴史背景が色濃く出ている作品です
『シュヴァルツェスマーケン』は1983年の東西分裂状態での東ドイツでの戦いを描く作品
BETAという外敵と、内部での組織争いによって滅び行くドイツで
東ドイツ最強の戦術機部隊である『第666戦術機中隊』の衛士(ロボットのパイロット)に焦点が当たっていく
自分はガッツリ『マブラヴ』シリーズをやり込んでいるので
シュヴァルツェスマーケンも十二分に楽しめているのですが
おそらくマブラヴシリーズに触れていない人でも単体で楽しめるでしょう!
歴史背景などがかなり綿密に作られているので
歴史好きも十分に楽しめるのでは?
◆テオドールが格好良くなってきた!アイリスディーナは女神!
東ドイツは『国家保安省』という秘密警察が徹底した監視体制を引いていて
主人公であるテオドールも、かつて国家保安省に家族を殺された経験があった
それによって他者を信じられず、己を守るためだけに臆病に生きてきたわけだが
今巻で一気に成長した!!
西ドイツからの亡命者であるカティアを本当の意味で守るため
逃げ続けることをやめて、覚悟を決めて戦う様は爽快だった!
また、それを促したアイリスディーナ大尉は女神でしょうか?
女としても素晴らしいが、上司としても相当に素晴らしい
自分が辛い面を押し殺し、部下の行き方を認めるというね、格好いいよね
『総員、傾注!<アハトウング>』が格好良すぎる
強化装備のおっぱい強調凄いな
テオドールを抱きしめる様はマジ女神
これからは包容力あるヒロインの時代
◆現実を知るカティア。クルトさん格好良すぎる……
今回で夢見がちで理想主義者であったカティアが、だいぶ現実に叩きのめされたわけで
BETAによって多くの人が死んでいく様を15歳ぐらいで耐えられるわけないよね……
しかも、それが自分のせいだなんて重すぎる
『CARNELIAN』先生の可愛らしい絵柄だが、結構凄惨な感じ
でも、現実を受け止めて、内部から歪んでいる東ドイツで何ができるのかを考えなくてはいけない
難しい問題だけど、カティアもこれで現実を生き始めたわけで
やっとテオドールと手をとりあって進んで行けそうですな
そのきっかけを作った地上部隊のクルトさんが本当に格好良かったし、すごい泣かされた……
戦術機を使ってもBETAにあっさり殺されてしまう時もあるのに
ロケットランチャーやらアサルトライフルだけで地上で戦うなんて恐ろしいってレベルじゃない
まりもちゃんの恐怖がフラッシュバックするわ
その恐れを閉じ込めて、カティアに対して気丈に接するクルトさんが吐露した慟哭は本当に胸を絞めつけてきた。
「死にたくない」という言葉が痛い……
今巻の影の主人公はどう考えてもクルトさんだわ……
今巻で、国家保安省との対立が確定したわけで
どういう風にアイリスディーナ率いる第666戦術機中隊が戦っていくのか
東ドイツがどのように崩壊していくのか、誰が生き残り誰が死ぬのか
色々と気になりつつ
2巻読み終わってから続きでるの知って
あまりにもナイスタイミングすぎたわ、今度は積みません
まだ2巻までしか出ていないので、今からでも余裕で間に合いますよ
もう一つのスピンオフでもある『トータル・イクリプス』もアニメ化しますし
まずは『トータル・イクリプス』か『シュヴァルツェスマーケン』から
マブラヴという世界に足を踏み入れてもいいかと
出来れば、原作の『オルタネイティヴ』をプレイしてもらいたい
全年齢版やXBOX版も出ているので!!
マブラヴ無印とか含めちゃうと
プレイ時間、100時間余裕で超えるけどね!!!
おわり
シュヴァルツェスマーケン 1 神亡き屍戚の大地に (ファミ通文庫)
- 作者: 吉宗鋼紀,内田弘樹,CARNELIAN
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
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シュヴァルツェスマーケン 2 無垢なる願いの果てに (ファミ通文庫)
- 作者: 吉宗鋼紀,内田弘樹,CARNELIAN
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