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積読バベルのふもとから

日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

『のうりん 3』感想 バランス感覚が優れた農業ラノベに脱帽

『のうりん』三巻読了しました〜


今回も実に面白かった!!!
今回も例に漏れず、ショートストーリー形式で笑える物語が展開するわけですが
前巻以上に農業知識が盛り込まれていて、個人的にはかなり楽しめた!!

また、のうりんシリーズは挿絵やフォントの使い方が秀逸なことで話題になっていますが
今回も新しい試みをしてきましたねぇ

挿絵が……漫画……だと……?
イラストレーターの切符先生、頑張りすぎ!!
他のイラストも渾身のデキになっていて素晴らしいですわー


●バランス感覚が素晴らしい『のうりん』シリーズ
一度、本ブログでも『のうりん』の素晴らしさについては触れているのですが
『のうりん』コミカライズ記念、最先端の挿絵の使い方に迫る!
三巻を読んで、改めてバランスが素晴らしいライトノベルだなぁ……と実感した

パロディネタをこれでもかと入れて笑わせてくる本作
ガン●ムやアカギ、ローゼンメイデンやジョジョなどのアニメ系のネタから

今回ならば

声優ネタ(宇宙まで飛躍しているが)


シュールギャグ的なまゆたんネタ

などなど、本当に多彩なところから笑いを生み出してくる
もちろん、パロディだけでなく
のうりんキャラクターが生み出す笑いも素晴らしい!

それと同時に、『農業』に関するしっかりとした知識を描き
シリアスな部分も決して不快にならない、笑いを引っ掻き回さないように配置されている……
正直、これほどまでに素材からキャラクターまでカオスな物語を
バランスを崩さずに、高いクオリティで生み出しているのは驚愕に値する!!

作中にもあるとおり『農業と生命』は密接に繋がっているもの
農薬の問題や、農業自体の立場、辛さというものはかなり難しく、軽いだけの物語ではいられない
少しでも間違えればシリアスを混ぜれば作品のバランスが壊れて
笑える部分も笑え無くなりそうなのに、これほどまでに作品が整っているのは本当に凄い!


●なぜ、のうりんのシリアス部分は不快感がないのか?
色々と、自分でも考えていた
『のうりん』がなんでこんなにバランスがいいのかということを


こんな露骨なエロを組み込んだり、馬鹿馬鹿しいイラストを組み込んだり
ハイテンションなわけのわからない展開になったりするのに
農業部分でのシリアス、少し重い部分の話が全然鼻につかない

それはやはり作者、編集者、イラストレーター、デザイナーが密接に繋がって
一つの作品を丁寧に仕上げているからだと思う
そういう部分は自分も、他の感想ブログなんかでも触れられている『のうりん』の一番素晴らしい部分だと思う!

それに加えて、最近思うのが
『のうりん』のキャラクター達はみんな真剣なんだなぁ……ということ

特に今回の三巻では、無農薬野菜に関しての考え方や
農業を通じて、生産者とどのような関係性を持つのかという部分にも焦点があたり
キャラクターごとの農業への意識がしっかりと描かれている

彼らは基本的に馬鹿で、変態で、意味不明なノリで生きているが
農業に関しては絶対に手を抜かないし、真剣に向き合っている
そういう熱意のある描写をきっちりとされている!
その真剣さという部分がきちんと読み取れるからこそ
シリアス部分に厚みが出て、ギャグとの負の化学変化が起こらないのではないのかな?と思う


それはきっと、作者の白鳥士郎先生の農業への想い
もしくは、実際に長い時間取材をした農業関係者への敬意という部分が
作品を通じて伝わっているんだと思う。


ドラマCD化、漫画化と順調にメディアミックスを進んでいる『のうりん』
これからもガンガン飛躍して行ってもらいたいもんだねっ!
まあ、アニメで見たら酷さ3割増くらいになりそうだけどww


おわり




のうりん 3 (GA文庫)

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