積読バベルのふもとから

日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

『テルミー 君がやろうとしている事は』 第二回このラノベが売れて欲しい!

続きが読みたい、メディアミックス展開して欲しい!
という願望を織りまぜてオススメラノベを紹介する
『このライトノベルが売れて欲しい!』第二回でございます

第二回は
『テルミー』著:滝川廉治です
テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫) テルミー 2 きみをおもうきもち (集英社スーパーダッシュ文庫)


プロローグ
この物語には、二十六人の高校生の男女が登場する。
当然この物語は二十六人の死と青春を描くものになる。

そして、この物語は必ずハッピーエンドを迎える。
なぜなら、この物語は始まりの時点が最も悲惨で、もっとも間違った状況だからだ。
彼らのうち二十四人は、物語の始まりと同時に死亡している。

という出だしから始まる本作
この始まりで一気に
「おおう……これはヤバイ」と思ったのを覚えている

物語は修学旅行中にバスが事故に合い
クラス26人のうち、生き残った二人の男女が(男は病欠していた)
亡くなった友人たちの未練を昇華していく、といったもの

表紙の少女、鬼塚輝美はバス事故に巻き込まれながらも運良く生き残り
『二十四人分の魂、その未練』をその身に宿してしまう
もちろん、呪いのようなものではなく純粋な願いのようなものだ

輝美は二十四人分の魂をその身に宿し、清隆(病欠した男子)と共に
それぞれの未練を解消していく、といった展開となっていく


清隆には彼女がおり、その彼女もまた事故で亡くなっている
その亡くなった彼女が憑依している感じ


個人的にすごく良かったのが作中のバンドシーン

一巻にあるこのバンド話が凄い印象的で、結構泣けた

テルミーの良いところは
死者の最後の願いを叶えることで
今生きている者たちの心が救われるということ

このテルミーは
『いなくなった者たちの話』であり
『今生きている者たちの話』でもある


それぞれの願いは
『エロ本を隠して欲しい』とか
『最後に喧嘩で決着を付けたい相手がいる』とか様々あり
それを一つ一つ解決していく中で
死者だけではなく、その家族や友人たちが前へ進むという『救い』に繋がっていく

ラブコメとかギャグとかは殆ど無い
今のラノベのメインストリームではないと思う
でも、是非読んでもらいたい!!


というより、買って!!(切実

二巻の発売が2011年7月で、それから音沙汰がない!
まあ、二巻発売も一巻から一年かかったけど……

作者のブログを読んでいるが
結構煮詰まっているというか、売り上げ的にあんまりよろしくない空気がヤバイ!!
このテルミーシリーズは一巻発売後、一年を超えた当たりで重版がかかったレア作品なんだが
やはり売れ行きはあまりよろしくないっぽい

このままじゃ、続きがでない……?
二巻現在であと十数人のクラスメイトが成仏できておらず
まだまだ話は続いていく余地がある

本当に大好きな作品なので、もっと続きが読みたいんだ……

少し内容は重いけれども、決して悲しいだけの物語じゃない
「ハーレム見飽きたなぁ……」
「ラブコメはもうお腹いっぱいかも……」

「ちょっと泣ける話読みたいかなぁ……」
という人は、是非手にとってみて欲しい

詩的で印象的な文章やセリフが多くあり
内容とあいまって、凄い澄んだ物語になっている!
このブログを見ている人にいるのかわからないけど
「ライトノベルはちょっとなぁ……」と思っている人も読んで欲しい!
十分に楽しめるはずだ!


作者の滝川廉治先生、応援しております
ゆっくり頑張ってください、続編待ってるよぉ!



おわり