積読バベルのふもとから

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日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

チョップ系ヒロインが可愛い『明日から俺らがやってきた』―感想―

第18回電撃小説大賞
電撃文庫MAGAZINE賞受賞作(長いよっ

『明日から俺らがやってきた』の感想になります

明日から俺らがやってきた (電撃文庫)

明日から俺らがやってきた (電撃文庫)

簡単に内容を説明すると
『推薦』か『受験』かを悩む高校3年生の主人公の元に
なんとそれぞれの進路を選んだ『未来の自分』が現れる
そして、そのどちらも『こっちの道を選ぶな!』と言ってくる、どうすりゃいいんだよ!?

というお話
タイムトラベルの原理とかはヌルい感じなので
青春小説と割りきって読むのが吉でしょうね




まあ、言いたいことは沢山ありました
一巻に押し込み過ぎだろう、とか
主要キャラ以外の背景描写が少ないし
『受験』という題材を扱っている割には月日が明確に示されていないし(センター試験とかないんかい
結局、なんで未来の主人公はこっちにこれたんだよ
進研ゼミかっ! とか……


ただ、そういう色々なツッコミを帳消しにするくらい

まっすぐで熱い物語だった!!

物語の中心になるのは主人公が『どの進路を選ぶのか』というモノなんですが
そのキーとなるのがヒロインの『高瀬涼』です

クールで人が寄り付かない彼女が実は『とっても良い人』だと知った主人公
そして、ヒロインと徐々に仲良くなっていくわけですが(ありがちー、とか言うな

未来の自分が『高瀬涼がひどい男に騙された』という噂を聴いたことがあると言い出します
つまり、現在の自分から見れば、未来のこと
これはどうにかせにゃならん!! ということで
行動を起こしていくうちに……徐々に彼女のことを……

的なね!

主人公がきちんとヒロインのために行動して
自分の恋心に向き合っているので、非常に好感を持てた
全体的に描写しきれていない部分もあったが

主人公の行動原理が明確なので安心して読める!!

やはり、しっかりと一つの芯が通った物語はいいね!
それに、『進路』という誰もが通る人生の分岐点だけあって
シリアスな部分もあれど、全体的に真っ直ぐと前へ進む物語なので
読んでいて不快感が少ない

ただ、中高生というよりは
もう少しだけ上の年代向けかな?
でも、上すぎると共感できないだろうし、わりと狭い層しか楽しめないかもしれない


続刊に続けられそうな感じの〆なので
これからの展開にも期待……かな?
今回は単一ヒロインが焦点に当たったが
他にも、元気系同級生や、高瀬涼の妹(おっぱい大きい←ここ重要)など
他ヒロインも混じれば、かなり面白くなりそう

主人公の彼女になるために
主人公以外のキャラがタイムスリップしてくる、とかね

あと……一番気になるのは
平行世界の未来の高瀬涼はきちんと救われるんだろうなぁっ!!
というところだろうか
平行世界設定を持ち込んだんだから、そこはきちんと解決しておくれよ?


最後に一言

『高瀬チョップ』可愛すぎやろぉおおおおお!!!

ということで、ヒロインの高瀬涼が非常に可愛らしかった

ふともも(^ω^)ペロペロ



おわり