積読バベルのふもとから

積読バベルのふもとから

日々積み上がる積読本に挑むラノベ読者の雑記

『ラノベ戦国時代』―発売日と発行数から見た恐ろしき世界―

えーなにやら、ライトノベル発行点数を調べてみたら、電撃がやはりヤバイ件について
がたくさんの人に見られたみたいで、なかなか感激でございます

「おっし! 今日あたりに5000アクセス行くぜ! へへっ!」

とか思ってたら7000アクセス超えてた......
何を言っているのかわから(以下略



ということで、前回の記事では書ききれなかったことを
今回の記事でまとめてみたいと思います。

テーマはライトノベルの『ひと月の発行点数』と『発売日』です

前回は年間の発行点数というマクロの話でしたが、今回は少しミクロメーン的な話でいこうかと
前置きが長い?
うるせぇええええええい!!!!(訳:スミマセンっスミマセンっ



茶番はやめてさっさといきましょうか
まず、ひと月あたりどれくらいのライトノベル出てんだろう、ということで
2011年度の各レーベルのひと月あたりの平均の発行点数をグラフにしてみました。

:講談社ラノベ文庫に関しては創刊から2012年2月発売予定までを平均しました
このラノ文庫に関しては隔月発行もあったので、割る数値を変えました


これを見れば分かる通り、電撃一強状態! 少年よ、これが絶望だ
一月あたり15.7冊――つまり16冊は毎月出しているんですよ
ちなみに、電撃は2011年9月から現在まで17冊以上をコンスタントに出しています、おい

そのあとは順当にMF、ファンタジアと続いていくわけですが
やはりこれを見ると下の方にいるレーベルは認知度も低いのかな、と
星海社とこのラノに関しては、まだ新しいレーベルなのでこれからという感じもしますが
一迅社あたりは今年がマジでヤバイ気がしてならない
ラノベ市場があまりにも急激に伸びすぎて、自然淘汰が始まる時期ではないかと


というわけで、2011年は平均してひと月あたり約『80冊』のライトノベルが出ているわけです
もちろん、この他のレーベルを入れれば、その数は100冊以上でしょう......

とまあ、ここまでは前回と何ら変わりないものです
今回はさらにミクロに踏み込んで、レーベル毎の発売日はどうなっているんだ?
ということで、それも表にしてみました

数日にまたがってレーベル名があるのはその範囲のどれかの日に出版されたということです。
一つしか枠がないのは、毎月その日に出版されるということです
講談社ラノベ文庫は発売日が2つあり、どちらに固定するかは不明です


MF文庫Jは25日、ファミ通文庫は29、30日が多いです。
色々と見やすい形を模索しましたが、こういう形になりました。
書店ごとにフライングゲットできる日があるので、若干前倒しになるレーベルもあると思います
また、曜日も関係してくると思いますが、そこらへんは考慮しない形で


えーまず、言いたいことは

星海社とこのラノは死ぬ気か!?

電撃とぶつかりに行くとか正気の沙汰とは思えない!!
GA文庫あたりも余波を受けていそう

ということですね
正直、そこに発売することはないだろう、と
どう考えても埋没してしまうだろう......


それと、全体的に見ると月の序盤と後半に集中している印象でしょうか?
とりわけ真ん中を超えたあたりから集中して発売していますね
というより、これ......電撃文庫の発売日から逃げるような形にしか見えない......
たまたまなのかもしれませんが......

しかし、電撃の発売日が絶妙すぎる
10日という位置が非常に急所を捉えている気がすると、個人的に思います


そもそも、ライトノベルのメインターゲットは中学生、高校生だと言われているわけだが
中高生の毎月自由に使えるお小遣いはどれくらいなのだろうか?
自由に使える金額を5000円とすると
すべてライトノベルに使って、たったの『8冊』しか買えないわけです、ワォっ!


笑えないことに、電撃文庫を半分しか買えない......
それにこの電撃文庫10日発売が、他レーベルにとって本当につらい
電撃文庫を買ってしまうと、それ以降の本を買うための金も時間も圧迫されてしまう
これが1日発売とか、25日発売とか極値にいてくれればよかったものの
絶妙の月の前半......他のレーベルを牽制するかのような発売日......っ

「あー、電撃文庫あるし、スニーカーは我慢かなぁ......」
「電撃文庫買いすぎちゃったし、GA文庫はいくつか我慢かぁ......ちぇっ」

なんて現象が起こりかねない......っ
恐怖......圧倒的恐怖......っ
他レーベル「ざわ...ざわ...」


ライトノベルオタクでも月に買うのは20冊オーバーというところでしょう
明らかに電撃文庫が序盤に存在していることはミドルブローのように効いているはず
個人的な意見では電撃文庫を意識するなら
発売日を月の始まりか終わりにするべきでしょう
講談社ラノベ文庫の位置取りは、そういう意味ではいい実験になっているのでは?

発売日の位置取りというものは確実に影響しているはずです
お金も時間も、すべては有限ですしね


今のライトノベル市場は恐ろしいくらいに密度の濃い世界になっています
買うだけ買って、読まないなんてことはそうそうできるものではありません
このままだと、いくつかのラノベレーベルが滅びる可能性もあるかもしれん!!
世はまさに、大ラノベ戦国時d(以下略



おわり