『ボンクラーズ・ドントクライ』読了、なんか胃がムズムズする
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ガガガ文庫のボンクラーズドントクライを読み終わりました。
ひとことで言うと
こういう青春もあるよね!!
という感じでしょうか。
明らかに最近はやりの青春ラノベとは違う作りになっていました。
特撮好きな男二人でダラダラヒーローごっことかしていた映画研究会に
一人の女生徒が参加するところから話は始まります。
まあ、男二人、女一人の状態なら例に漏れず三角関係になるかなぁ……と思っていたら
予想外の状態になった!
このボンクラの恐ろしいところは主人公が徹底して『カメラマン』であることだ。
主人公である肇は友人のカントクと紅一点の桐香と一緒に映画を作ることになる。
そして、下手くそながらカメラマンを担当することに
そして、他の二人は主演男優と女優。
いがいみあいながらも徐々に近づく二人を見ている主人公、そして自分も徐々に恋心に気づいていく……
切ねぇ……というか、胃がいてぇ……
二人共自分の中では大切な存在になっていく
でも、二人をくっ付ける様な行動を取れば、自分が苦しむことになる
かと言って、二人を近づけないように行動するときも苦しむことになる
その狭間で揺れる部分は本当に読むのが苦しかった
普通は青春ラノベって自分とヒロインがくっ付くまでのプラスな青春なんだけど
今作はどちらかというと苦味を伴うマイナス気味な青春
ただ、完全にマイナスなんじゃなくて、物語の後味も悪くない
同作者の青春ラノベ『ほうかごのロケッティア』とはまた違った
新しい青春の形を示したと思う。
このオビは本当に秀逸だなぁ……
ガガガ文庫は一歩外れたラノベを出しやがる!
まったく、ガガガ文庫は最高だぜっ!
個人的にはこの物語の続きを読みたい
ぜひ読みたい……
けど、無粋なのかなぁ……
おわり